変電所の構造設計および設備配置には、一般的に以下の要件があります。
(1) 建物の地下1階に設置される10 kVの付属変電所は、部屋に区切る必要がなく、変圧器および高圧・低圧開閉装置を同一階・同一室に配置でき、特定の間隔を確保するだけでよい。また、専用建物を有する35 kV独立型変電所は、機能ごとに階層別の室に配置するものとする。
(2) 変電所の屋内配置はコンパクトかつ合理的で、運転員の操作・保守・試験・点検に便利であり、開閉盤の設置位置は最小限の通路幅の要件を満たす必要がある。また、将来的な発展と拡張の要件にも十分配慮するものとする。
(3) 変電所のサブルーム配置は、所内の各機能室の位置に合理的に配置するものとし、高圧配電室は高圧コンデンサ室に隣接させ、低圧配電室は変圧器室に隣接させる。低圧配電室は出力口へのアクセスが便利であることが望ましく、制御室の位置は運転員の作業および管理に便利なものとする。
(4) 高圧・低圧配電室の設備は安全および防火の要件を満たすものとし、変電所内の装飾には可燃材料を使用してはならない。
(5) 高圧・低圧配電室、コンデンサ室および変圧器室の扉は外側へ開くものとし、隣接する二つの配電室の扉は両方向へ開くものとする。
(6) 高圧・低圧配電室、コンデンサ室、変圧器室およびメイン制御室には、ドア・窓およびケーブルトレンチから雨・雪・蛇・ネズミなどが室内に侵入しないよう防ぐ設備を設けるものとする。



